本 読書記録「Black BOX ブラックボックス」著者:伊藤詩織
Rickey(@tg677)です。
相方が買っていた伊藤詩織さんの「Black BOX」を読みました。ちょうど本が出た後にFMラジオのJ-WAVEのJAM THE WORLDの津田大輔さんのコーナーで出演されていて、司法、警察の操作にBlack BOXがあるということを言及されていました。
軽々しく言ってはいけない
まだこの本を読み始めの時に、詩織さんの生い立ちが書かれていて、「この本、面白いね」と私が詩織さんの生き方に普通にカッコイイ人だなと思って、どの部分が面白いかを言わずに、相方に話しかけたところ、相方が「何言ってんの!」という表情をされましたが、この本を読み進めていくうちに、どれだけ酷いことをされたのかということがわかりました。と同時に、世の中で同じように苦しんでいる方々が沢山居ると思うと、他人事ではないと強く感じました。もしかしたら家族や友人が同じような苦しみを経験しなければならないということも有り得ますし。電車の痴漢なんかも身近にある危機ですよね。
社会問題を共有し考える雰囲気
この詩織さんが訴える問題について、相方とはよく家で議論というか、おかしいよねという話しをするのだが、一度外に出ると、例えば職場とかで全く話題にならなかった。政権に不都合な内容ではあるので、一般の日本人同士で問題意識は持っていても、他の人と話しをするような内容ではないと捉えられてしまっているのかもしれない。そういう点で、もっとフランクに政治は社会の問題について日本人同士がお互いの考えや問題意識を共有するということがあってもよいと思う。多分、これは日本の教育がそのようになっているから、そういう雰囲気が作られてしまっているのかもしれない。ディベートとかの授業が小中学校であったらいいのではないだろうか。
驚いたこと
本の中で警察と詩織さんのやりとりが克明に記されている。その中で驚いたことは沢山あるですが、特に今回驚いたのは、捜査にあたって警察が被疑者について調べるために、ネットやSNSは使えないこと。それをするためには上からの許可がいるということ。警察の足跡が残ってしまうのが、駄目なのだろうか。このネット時代にあって、日本の警察がそのようなガチガチな硬い状況にあるのは大変驚いた。今は改善されているのかもしれないが、これには時代遅れというか、驚きを隠せなかった。
レイプ被害者がすぐ駆け込めるシェルターを
スウェーデンでは、レイプ緊急センターがあり、レイプの報告件数も人数によるカウントではなく、一人が何回レイプされたかによって件数が報告されているとのこと。他の国ではそのようなことはなく、また日本でも数値上はどうように扱われ、報告件数も少ない。レイプの被害にあった方がどこに駆け込めばいいのか、そういう情報にたどり着くことさえ大変で、泣き寝入りしている人も多いのではないかと想像できる。そういう被害にあってしまった方が泣き寝入りせずに、いち早く駆け込めるシェルターをもっと作っていかなければいけないのではと考えます。
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詩織さんの本を読んで、日本が抱えるメディアの体質問題や警察の風土というか捜査体制改善等々、取り組まなければいけない課題がまだまだあることを知りました。この本は是非手にとって読んで頂きたい1冊です。
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