本読書記録 「週末ちょっとディープなタイ旅」下川裕治
Rickeyです。下川裕治さんの新刊「週末ちょっとディープなタイ旅」を読了しました。毎回、下川さんの本を読む度に、読んでいる時はその場がタイになってしまうような、不思議な力を持ったタイの旅本です。
タイに関する旅行本は結構ありますが、タイのリアルな、タイ人のリアルな一面を表現してくれる本はそんなにありません。下川裕治さんの本はリアルなタイ人の内情に迫る、今のタイを知ることが出来る本です。
何点か気になった部分を記録してみました。
「タイ料理」と「タイ中華料理」の存在
タイ人といってもタイ人と、中華系タイ人の2つに分類される。中華系タイ人の存在によって、タイ料理も中華ナイズされたタイ中華料理になって、いい具合に中和されている。トムヤンクンやソムタムはタイ料理、パッタイ、カオマンガイ、クイッティオなどはタイ中華料理に分類される。
自分自身、こういう明確な分類というのが頭のなかに無かったのでとっても新鮮だった。確かにタイ中華料理に分類されるのは、中華っぽいい様相があることは確かだ。
パッタイは中華っぽい▼
ロットゥーがガイドブックに載るか?
タイでは日本の教習所の送迎車に使われるような10人乗りのワゴン車をロットゥーと言う。乗り合いのようなワゴン車で、市民の裏的な交通機関となっている。ロットゥーは人数が集まらないと発車しないとか、制約がある。
ロットゥーでバンコク中心部から空港までとか、2時間圏内のアユタヤとか、ちょっとバスが行かないようなところへ運んでくれる便利なサービスなのである。旅行者が長距離バスで行ってしまう場所をバンコクっ子はロットゥーで行く。ロットゥー市民の裏的な乗り物になっている。
15人〜20人くらいの移動であれば、バスを1台借りるよりもロットゥーを2台借りてしまうほうが身動きが取りやすくて便利である。
お寺のお坊さんなんかはお寺専用のロットゥーの様なバンを持っていて、それで縦横無尽に移動しているのである。
タイ人は服装で人を判断する
タイ人は服装で人を判断する傾向があるとのこと。国王が亡くなって、タイ国民が喪に服すために、黒い服装で街を歩く。けれども、一般庶民はそんなに黒い服装を何着も持っていないため、ある時は地味な服装に黒いリボンを付けて、黒い服を来ている代わりとする。
けれども、お金持ちは黒い靴、黒いシャツ、黒いズボンを着続ける。バンコクでは黒い上下やワンピースを着ている人はきちんとした人という評価がまかり通るらしい。。。。
黒いシャツ、服は国王の死去にともなってタイで一気に需要が増え、生産が間に合わなかったと聞いている。そんななかでも黒いものを着続けるのは、ステータスの現れなのかもしれない。。。
以上、「本読書記録 「週末ちょっとディープなタイ旅」下川裕治」でした。