本 読書記録 「宗教消滅」 

島田裕巳さんがSB新書から出している「宗教消滅」という本を読みました。

 

そのメモ記録です。

全体的には、日本を含む、世界の宗教が今どのようになっているのか、そのリアリティーを実際の統計情報や著者があつめた資料、考察などをもとに、すごくよくまとめられている本で、大変参考になりました。

以下は書籍から得た情報を箇条書きでまとめたもので、個人的な記録です。

特に文脈もなく羅列しますが、本当にメモです。どうかご容赦下さい。

 


 

フランスでは神の存在に対して懐疑的な不可知論が29% 神の存在を否定する無神論が13% ⇒合計42%! 日本には殆どない立場!

 

イギリス

毎週日曜日にカトリック教会のミサに出席する信者 は12%程度にすぎない

 

ドイツ

得た収入を教会税としてとられたくない 若い世代を中心に教会税を避けるために 教会を離れるドイツ人急増。バルセロナ北、フランスにほど近い「サルト」 という街のイスラム化

 

韓国

社会道徳として儒教が強い 信仰としては仏教が中心 都会に出てきた時点で信仰を持ち込まなかった

 

ヨーロッパに移り住み、そこで、ヨーロッパ社会 に受け入れられないことで、 イスラム教に回帰し、宗教の力によって結束をはかる

 

日本の神は、必ず神社という特定の場所に建てられた 空間に祀られた 存在であり、遍在していない。神社から離れてしまえば それを感じないし、日常の場で神を感じない

 

日本は家社会であり、それが個人の自立を妨げ、 近代的自我の発展を阻害していることが指摘された。 社会全体の近代化をはかるためには、村落共同体も 家社会も解体しなければならない。

 

日本では、宗教の単位が個人から家族へと、 家族間の継承へとシフトしている

 

法隆寺は2015年から参観料を 1000円から1500円へ値上げ 背景にあるのは、修学旅行生の減少

 

イスラム教徒であるということは、 イスラム法に従って生きること。 そこでは、宗教生活と世俗の生活とは分離されていない。 イスラム教徒がヨーロッパの社会に 溶け込んでいくことは難しい。 特にフランスのような厳格な政教分離を求めることは、 必然的にイスラム教 と対立することになる。

 

イスラム教はこれからも拡大し、 キリスト教を抜いて、世界一位になる だろうが、その内部において 現代化が進んでいくはず それがイスラム教のあり方を変容させる

 

個人的感想▼

  • 日本は戦後の高度経済成長による人口ボーナスで国家を反映させてきたが、昨今のクロネコヤマトなり、建設現場なり、様々な場所で運営が回らなくなり、廃業は増えてくるのではないか。

  • それは一般企業の現場だけではなく、人口減によって宗教の場においても、そのあり方、存続、継承も変わってくるのではないか。

  • Divisiveな雰囲気がある世界(特にアメリカ)だけれども、こんな時だからこそ、Interconnectednessな違った人々と意見を交わせるような寛容力が必要なのではないか。

 

 

本のリンクはこちらから↓

 

 

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