【書評】「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーにつたえたいこと 世界に通用するデザイン経営戦略」

リッキー

สวัสดี ครับ (サワディークラップ) Rickey(@rickey_blog) and Instagram (rickey_blog)です。

久しぶりにいい本に出会いました。

「ニューヨークのアートディレクターがいま、日本のビジネスリーダーにつたえたいこと 世界に通用するデザイン経営戦略」

タイトルは長いです。

ニューヨークのHI(NY)共同代表の小山田育さんと渡邉 デルーカ瞳さんが書かれた本。

この本の中身はズバリ▼

  • デザインを通して、物事の本質を伝えることの重要さ
  • 世界に通用するブランディングの考え方
  • 世界と日本の違い。日本の強みと弱み。なぜ日本は伝えるが苦手なのか?
  • ブランディングのプロセス。ターゲット・オーディエンスの理解。
  • 英語で誤解を招かないためのコミュニケーションスキル

結構深い内容が書かれていました。

ブランディング、デザインを通して、何を伝えていくかという本質に迫る内容。どのようにしたら世界に通用するブランディングになっていくのかがわかる内容です。

伝えるという点では、コミュニケーションと同じ。ブランディングに関係なくても、コミュニケーションの方法を学ぶ本としてもオススメです。

こんな方にオススメ▼

  • これから長期で海外で仕事をする人
  • 物をブランディングして売っていきたい人(特に海外で売りたい人)
  • 外国人と仕事をする人
  • デザインを学びたい人

伝えることが出来ていない日本人

もともと日本人は伝えるということをしなくても良い環境だったのかもしれません。

また、外国と大きく違っている構造の違いは、中間層のボリュームが非常に多いこと。

なので、ターゲットを細分化するということも弱いですし、若者なら若者でひとくくりにしてしまう。タイ人ならタイ人でひとくくりにしてしまう。

タイ人の中にもいろんな層がいる、若者にもいろんな価値観を持った人がいる。そこに届ける、落とし込むという調整が足りないんだな〜と気付かされました。

日本人は素晴らしい商品を作るのに、ターゲット・オーディエンスを理解していないので、「伝える」ことができていない、よってビジネスもうまくいかない、ということです。ここでいう「伝える」とは、商品をターゲット・オーディエンスに響くかたちに落とし込むこと。つまりブランディングのことです。

<33ページ>




日本人って世界から見るとクリエイティブなのに、私はクリエイティブじゃないと否定!

2016年に行われたクリエイティブティーに関する意識調査、Adobe Systemsによってアメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、日本の18歳以上の5026人を対象にした調査が紹介されていました。

それによると、、、

「世界で最もクリエイティブだと思う国、都市はどこですか?」という問いには日本と東京が1位!

また、

「自分がクリエイティブだと思いますか?」という問には、ドイツ57%、アメリカ55%、イギリス41%だったのに対して、日本は13%と超低かったという驚きの結果だったとのこと。

世界が日本、東京を評価しているのに、私達はクリエイティブじゃないと自己否定。

やっぱり、日本人って自己肯定感が低いのかな〜とこういうデータを通しても思ってしまいました。

しかし、視点を変えれば、日本の良さや自社ブランドの良いところをアピール出来るポイントがまだまだあるので、「伝える」ということをどんどん研ぎ澄ませて頑張らなければならないですね!

世界から非常に高い関心を持たれているのに、そのポイントがズレているせいで、世界が求めている切り口で「日本」を発信出来ていないのは非常にもったいないことです。日本のマーケットとグローバル・マーケットは、まったく違うものだと意識する。そして、日本らしさを保ちつつ、世界の消費者の求める切り口で「日本」を提供できれば、日本のビジネスはもっとグローバルに輝けるはずです。

<200ページ>

とてもいい本でした

久しぶりにためになるホームラン本でした。

ぜひ、手にとって読んでみてください。

特に外国と関係がある人へオススメです。

Rickey

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